4月20日8時0分配信 スポーツ報知
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フィギュアスケート 世界国別対抗戦 エキシビジョン(19日・国立
代々木競技場)
フィギュアスケートの
世界国別対抗戦で女子5位だった
安藤美姫(21)=トヨタ自動車=が18日、バンクーバー五輪シーズンの来季へ向け、新しい4回転ジャンプに挑むことを明かした。女子で安藤しか跳べない大技の
4回転サルコーに加え、トーループとループの4回転にも挑戦。男子でも異例の3種類の4回転習得を目指す。この日は東京・国立
代々木競技場でエキシビションを行い、自己最高の201・87点で1位になった浅田真央(18)=中京大=らが華麗な演技で観客を魅了した。
ミキティが“無敵”になる。日本チームの一員として今季最後の戦いを終えた安藤は、エキシビション出演前に会場で会見。昨年12月の
GPファイナル以来、4か月ぶりに
4回転サルコーに挑んだフリーから一夜明け「4回転トーループとループをちょっとずつ練習したい」と新たな大技への挑戦を明かした。
練習ではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も挑んでいるが、難易度の高い技だけに「ちょっと怖い」。それよりも自分の代名詞である4回転ジャンプの幅を広げ、レベルアップするつもりだ。「(3種類)跳べたら、すごい点数が出るでしょう」と伊東秀仁フィギュア委員長。男子でも難しい4回転ジャンプを3種類も跳べれば、異例の“無敵ジャンパー”になる。
02年12月のジュニア
GPファイナルで初成功した
4回転サルコーは、公式戦で03年12月の全日本選手権以来、成功がない。今大会も直前練習で右肩を痛めた影響で転倒。「疲れがたまってたりすると降りられない」というハイリスクな技だが、来季から回転不足による減点が緩和されることで挑戦しやすい環境が整う。「逃げ続けるんじゃなくて、挑戦する気持ちが持てた」と前向きだ。
この日は同じ誕生日で親友の歌手・絢香の「I Believe」に乗せて今季最後の滑りを披露。五輪プログラム作りのため5月から渡米する。「今回は(4回転を)失敗に終わりましたが、ステップアップできた」と安藤。06年トリノに続く2度目の五輪へ突き進む。
◆4回転ジャンプの得点 基礎点がサルコーは10・3点、トーループは9・8点。ループは10・8点。最も高いのはアクセル(4回転半ジャンプ)で13・3点。成功すればジャッジの評価(GOE)でさらに加点される。
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